武蔵小杉皮ふ科

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川崎市中原区にある武蔵小杉駅南口徒歩1分の武蔵小杉皮膚科です。アトピー、いぼ、水虫、たこ、うおのめ、やけど、にきび(ニキビ)など、皮膚のお困りごとに幅広くお伺いいたします。

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ニキビ治療

  INDEX

1.

ニキビとは
 

1-1

ニキビとは

1-2

ニキビの原因

2.

ニキビの症状

3.

ニキビの診察

4.

ニキビ治療

4-1

ベピオゲル

4-2

エピデュオゲル

4-3

デュアックゲル

4-4

ディフェリンゲル

5.

ニキビの予防と日常生活での注意点

ニキビとは、毛穴で細菌が増殖することによって生じる炎症性の皮膚疾患で、医学的には、尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という病名があります。成人の約90%以上が経験したことがあるという慢性炎症性疾患のひとつです。特に思春期にできることが多く、「青春のシンボル」ともいわれます。思春期のニキビは、額、鼻筋といった皮脂の分泌が多い部位にできやすいです。一方で、20歳を超えてからできるニキビは「大人ニキビ」といわれ、頬、顎、首、フェイスラインにできやすく、「吹き出物」とも呼ばれています。

ニキビの大きな原因は3つあります。

● 毛穴の詰まり 

毛包に乾いた皮脂や死んだ皮膚細胞、最近などが詰まって、毛穴の出口を塞ぐことで、皮脂が毛穴から外に出られずにニキビができます。また、毛穴が詰まる原因としては、皮脂の過剰分泌と毛包の過剰角化が挙げられます。皮脂の出口周辺の角質が厚くなると、毛穴への入り口がふさがれてしまい、過剰な分泌でなくても皮脂が詰まりやすく、ニキビができやすくなることもあります。

● 過剰な皮脂の分泌 

思春期においては、ホルモン(特にテストステロンなどの男性ホルモン)の濃度が増加し、皮脂の分泌量が増えます。その為、ニキビの原因が皮脂の過剰分泌が原因である場合は、20代前半から半ばにかけての期間で、ホルモンの生成が安定するとともに「ニキビ」の症状も落ち着くことが多いです。

● アクネ菌の増殖 

通称アクネ菌とよばれるアクネ桿菌(かんきん)は、健康な人の毛包の中に住みついている細菌のひとつです。しかし、毛包に皮脂が詰まってしまい出入口がふさがると、このアクネ桿菌が過剰に増えてしまいます。アクネ桿菌は皮脂を分解し、皮膚に刺激を与える物質を生成します。その結果、炎症が生じて「ニキビ」を引き起こすというわけです。

ほかにも、女性の場合は、月経の周期がホルモンの分泌量に影響を及ぼすことがあるので、生理前に肌荒れやニキビが悪化することがあります。また妊娠中にもニキビが悪化する場合があります。

ニキビの症状は、進行度合いによって分類されています。

・白ニキビ

ニキビの初期段階の症状です。毛穴の表面が皮脂で詰まっていて、毛穴の中ではアクネ菌が増え始めた状態です。小さな白い点のもので、人の目でも確認ができるものの、注意して確認しないとわからない程度。

・黒ニキビ

黒ニキビは、毛穴から顔をだした皮脂が空気に触れて酸化が進み黒くなった状態で炎症のないニキビです。毛穴の内部の皮脂が限界まで詰まると、毛穴の表面が開き皮脂が顔をのぞかせます。

・赤ニキビ

白ニキビ、黒ニキビが悪化すると炎症を起こし赤ニキビとなります。赤ニキビが一般的に「ニキビ」と呼ばれる状態です。毛穴の内部でアクネ菌の増殖が繰り返されて、炎症が起きているため、毛穴や毛穴周辺が赤く腫れあがります。

・黄ニキビ

赤ニキビの炎症が悪化し、黄色い膿ができた状態です。毛穴の表面に現れた膿が黄色いので、黄ニキビとよばれます。黄ニキビの段階では、アクネ菌が「リパリーゼ」という酵素を生み出して、毛穴の内部を破壊し始めます。その結果、周りの毛穴にも炎症が広がってしまい、肌の本体ともいえる真皮にまでダメージが広がっている可能性が高いです。そのため、ニキビが治ってもニキビ跡ができてしまうことが多いです。

・紫ニキビ

毛穴の奥深い部分で膿と血液が混ざり合い固まった状態です。硬いしこり状態になっていて、高確率でニキビ跡になってしまいます。

ニキビの診断は容易に思われることも多いですが、似たような症状がある皮膚疾患があり、診察には注意が必要で す。ニキビは早めに治療を開始することで悪化を防ぎ、ニキビ跡が残りにくいニキビ治療を行うことができます。

ニキビの診察では、ニキビの重症度を4段階に分類し評価します

ニキビは「保険診療」で治療が可能です。
以前はニキビ治療には抗生物質を処方するしかありませんでしたが、いまでは「保険診療」でもニキビができない肌へ改善するための治療薬の処方が可能です。

当院で処方する薬は、健康保険が適応されます。診察料や薬剤代は3割負担の方の場合であれば、1回の受診料はおおよそ1,000円から3,000円程度です。

基本的には、処方する薬はニキビの状態によって異なります。一般的には、赤ニキビが落ち着き、白ニキビの治療に移っていく流れです。つまり、治療期間中に処方する薬剤が何度か変更になります。

<当院で処方する塗り薬について>
ニキビ治療のガイドラインにおいて、以下の4つの薬が赤ニキビ、白ニキビともに「推奨度A」と位置づけされています。
どの薬を、いつ使用するかは患者様おひとりおひとりの受賞度や治療時期によっても異なります。お気軽に医師までご相談ください。

ベピオゲルとは、過酸化ベイゾル(BPO)という薬剤を2.5%含むニキビ治療薬です。海外では50年以上前からニキビ治療薬として広い地域で使用されてきましたが、日本では2015年に保険適応となった薬です。ベピオゲルは、ニキビの原因であるアクネ菌の増殖を抑えたり、ブドウ球菌を殺菌したりする効果や、古い角質を剥がれやすくするといったピーリング作用があるので、毛穴の詰まりを改善し、ニキビに効果的です。

  • ○ベピオゲルの使い方
    ベピオゲルは、1日1回、洗顔後にニキビのある患部へ直接塗布します。
    (口や目の周りなどの粘膜へはつけないように気を付けましょう。)
  • ○ベピオゲルの副作用
    ベピオゲルは使いはじめに、赤みやヒリヒリ、皮むけや乾燥といった刺激症状があらわれる場合があります。刺激が強い場合は保湿をしてから塗布すると緩和されることがあります。1カ月を過ぎると刺激を感じることが減っていく事例が多いですが、強い赤みや腫れ、かゆみがあった場合は、すぐに使用を中止していただき、当院医師までご相談ください。
  • ○ベピオゲルの注意点
    ベピオゲルには「漂白作用」があるので、髪や衣服などに付着しないようにしてください。また、ベピオゲルを塗って外出する際は、強い日光があたらないように帽子をかぶるなどの対策をして、日焼けや、紫外線療法は避けてください。

エピデュオゲルとは、ベピオゲルとディフェリンゲルのふたつの成分を配合したニキビ治療薬です。それぞれ各単剤よりも、効果が高いことが確認されており、エピデュオゲルは2016年に保険適応となって以来、保険適応の外用薬の中で優れた効果を発揮する塗り薬といえます。

  • ○エピデュオゲルの使い方
    エピデュオゲルは、1日1回、洗顔後にニキビのある患部へ直接塗布します。
    (口や目の周りなどの粘膜へはつけないように気を付けましょう。お薬を塗り終わったら、手を洗ってください。)
  • ○エピデュオゲルの副作用
    エピデュオゲルは有効性が期待できる一方で、ふたつの薬剤が合わさっている分、副作用の発現も高くなります。使いはじめに、赤みやヒリヒリ、皮むけや乾燥などの刺激症状を感じることがあります。徐々に刺激を感じる頻度が減っていく場合が多いです。しかし、稀にかぶれなどの接触皮膚炎がおきることもあります。強い赤みや腫れ、かゆみがあった場合は、すぐに使用を中止していただき、当院医師までご相談ください。
  • ○エピデュオゲルの注意点
    妊娠している患者様や、妊娠をしている可能性がある患者様は使用できません。授乳中の場合も使用を控えていただき、やむを得ず薬を使用する際は授乳をしないでください。
    エピデュオゲルには「漂白作用」があるので、髪や眉毛に薬剤がつかないように気を付けましょう。薬剤が付着する恐れがある衣類やタオルは白地にものをご使用ください。
    また、エピデュオゲルを使用している際は刺激を感じやすいので、しっかりと日焼け対策を行ってください。

デュアックゲルとは、ベピオゲルとクリンダマイシン(ダラシン)の混ざったニキビ治療薬です。海外では以前から用いられていたニキビ治療薬のひとつですが、日本では2015年に保険適応となりました。
抗菌作用、抗炎症作用、角質剥離作用といった複数の作用があり、炎症性ニキビの赤ニキビを早く治すことができる薬剤です。赤ニキビを早期治療することは、ニキビ跡の予防にもつながります。ベピオゲルが含まれているので白ニキビへの効果も期待できますが、まずは赤ニキビでお困りの患者様にお役立ていただけるお薬です。

  • ○デュアックゲルの使い方
    デュアックゲルは、1日1回、洗顔後にニキビのある患部へ直接塗布します。
    (口や目の周りなどの粘膜へはつけないように気を付けましょう。)
  • ○デュアックゲルの副作用
    デュアックゲルの副作用として、皮膚の乾燥や、接触皮膚炎、紅斑(こうはん)、掻痒症(そうようしょう)などがあらわれることがあります。 いままでにベピオゲル(BPO)成分を含んだお薬の使用で、かぶれなどの症状がある方は使用を控えていただいております。事前に当院医師までお声掛けください。また、副作用がでた際には、使用を中止し、当院医師までご相談ください。
  • ○デュアックゲルの注意点
    「漂白作用」があるので、なるべく衣服につけないように注意してください。
    デュアックゲルは冷蔵庫に保管する薬剤なので、冷所に保管しましょう。

ディフェリンゲルとは、2008年10月に認可された「日本初」の外用レチノイドの保険適応のニキビ治療薬です。世界80ヵ国以上の諸外国で使用されており、日本でも多くの実績を挙げています。
ディフェリンゲルは、皮膚の角化といわれる細胞が生まれてから角質になるまでの過程を調整し、毛穴の詰まりを改善する効果があります。繰り返すニキビの原因である「毛穴の詰まり」を取り除くことができるので、ニキビが軽症の方から重症の患者様まで広くご使用いただくことが可能です。

  • ○ディフェリンゲルの使い方
    ディフェリンゲルは、1日1回、洗顔後にニキビのある患部へ直接塗布します。
    (口や目の周りなどの粘膜へはつけないように気を付けましょう。)
  • ○ディフェリンゲルの副作用
    ディフェリンゲルは、使い始めて2週間以内に強い赤みが出ることがあります。徐々に皮膚が慣れてきて、症状が落ち着いてきますが、赤みが続く場合は副作用によって処方を継続できないケースもあります。このような多少の赤みやカサカサが現れないと、効果が出にくい薬でもあります。副作用は、おおよそ半数の患者様に現れます。ただし赤みの程度は個人差があり、対策もできるので医師までご相談ください。
  • ○ディフェリンゲルの注意点
    妊娠している患者様や、妊娠をしている可能性がある患者様は使用できません。授乳中の場合も使用を控えていただき、やむを得ず薬を使用する際は授乳をしないでください。

ニキビの予防には「バランスの良い食生活」と「規則正しい生活習慣」が大切です。
肌質や体質によって、ニキビができやすい人や、そうでない人もいますが、日常生活の基本として「正しいスキンケア」を取り組むことでニキビができにくいお肌づくりをしましょう。

  • 「バランスの良い食生活」
    偏った食事はニキビを引き起こす原因となります。
    脂質の代謝を促進しましょう。また肌の調子を整えるビタミンB群(納豆、アボカド、たまご、バターなど)、ビタミンC(ブロッコリー、柑橘類、イチゴなど)、ミネラル群(魚介類、藻類など)を積極的にとりながら、バランスの良い食生活を心掛けましょう。
  • 「規則正しい生活習慣」
    適度な運動で便秘をふせぎ、腸内環境を整えましょう。さらに、十分な睡眠をとり、ストレスをためずに穏やかな精神状態で過ごせるようにストレスを上手に解消できるようにしましょう。
  • 「正しいスキンケア」
    ニキビの予防には「正しいスキンケア」が大切です。
    洗顔の際は、石鹸や洗顔料をしっかりと泡立てましょう。そして顔を包み込むようにそっと泡をのせ、くるくると円を描くようにやさしくマッサージし、ぬるま湯で洗い流します。タオルでお肌を抑えるように水分をふき取ったあと、すぐに保湿します。
    ニキビ予防にはとにかく保湿が重要です。しっかりと保湿がされていて、お肌に潤いがあることで角質層が柔らかくなり、毛穴も詰まりにくいです。
    洗顔後はすぎに保湿をすることを心掛けましょう。
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